日興のおはなし短期的な過熱感は警戒されながらも堅調な相場となっており、日興 コーディアルやミサワホームホールディングスの会計問題は、個別 企業の問題と認識されたようだ。まぁ、日興の話は昨年から何度も市場で 噂されていた話であり、今さらどうのということもなく、市場全体への影響は 限定的だった。ちなみに、この話をちょっとだけ、掘り下げてみようと思う。 3大証券といわれる、(以前は4大証券と言われていたが、まさに山一 証券が今回日興コーディアルが問題視されているSPCを使った、いわゆる 債務の飛ばしにより、破綻に追い込まれた)野村、日興、大和がそれぞれ どういう会計処理をしているのか、というのを見ておきたい。日興が指摘 されるのなら、他の証券会社も少なからずやっているだろう、と思っている 人が多いからだ。ちなみに、上記3社とも子会社に投資会社を持ち、その 子会社(孫に当たる)がSPCを作っていて、そのSPCを使って株式投資を している構造になっている。つまり、株式投資先は証券会社の曾孫に当たる。 当然のことながら、孫も曾孫の株も過半数を所有しているのだから、会計 原則から言えば連結範囲に含めた会計処理をしなければならない。しかし、 大手3社は傘下のSPCを巡って異なる会計処理をしていることは実はあまり 知られていない。3社が決算するに当り、どこまで連結範囲に含めているかは 下記のとおり。 野村 日興 大和 (親)持株会社 ○ ○ ○ (子) 投資会社 ○ ○ ○ (孫)SPC ○ × ○ (曾孫)投資先企業 ○ × × どうやら、日興證券の処理が甘いようで、場合によっては大和さんも影響を 受けるかもしれない。実はこの流れ、不動産ファンドの一部の会社でも影響が 出るかもしれない。というよりも、市場にしっかりとしたルールができていない 以上、会計士による見解が正しい見解となるので、早く統一して欲しいところ。 と書いたのが前回のメルマガ。 一部の人にはお伝えしたけど、上場廃止になんてなるわけないでしょ。 よくよく考えて分析すれば、分かること、寄ったら買い。これあたりまえ。 そんな簡単なことで簡単に取れるのに。ほぼ、無リスクで、+10%以上ですよ。 |